世界史の糸

レオナルドやエジソンにはなれないけれど

ジェネラリストでもスペシャリストでもない、一教師の試行錯誤の記録。旧ブログ名:世界史の糸から改題しました。

教材:イギリス帝国主義を批判した絵地図

 ヨーロッパでは多くの絵地図が作成されている。特に近代に入るとその数が増え、ヨーロッパの政治状況を表した興味深い地図がたくさんあり、これらは授業内容とも多く重なるところがあるため、活用しやすいだろう。
 例えば次の地図などはイギリスの帝国主義を批判したイタリア発行の地図である。

f:id:historyandteaching:20201128094551p:plain

 イギリスを表す蛇らしき怪物の体が地球を覆っているが、体が触れている部分が当時のイギリスの支配地域を表している。インド、中国、オーストラリア、南アフリカ、カナダなど、イギリスの進出が世界中でどのように行われているのかを総復習するのに好都合な資料である。もちろん、どれか特定の地域だけを取り上げて問題を作るのもよい。
 インターネットで検索しても多く見つかるが、以下の電子書籍のなかに多くの地図作品が収録されており便利である。
  •   渋谷獏、『戦時下のポスター』、TAPIRUS、2020年